姉からもらったマフラー

私には年の離れた姉がいる。私は進学を機に1人暮らしを始め、親や姉とは別に暮らし始めた。

それから何度目かの帰省をしたときに姉がプレゼントとして私にマフラーをくれたのだ。

いつもらったかは覚えていない。私の誕生日の春頃だったか。クリスマス頃だったか。

ただ、そのマフラーがシンプルなデザインで姉の好きな水色だったことは覚えている。
このマフラーは今でも私の心に残る大切なものだった。

姉は、少し子どもっぽい一面があるものの、人のことを考えて行動する人だ。私だけでなく、親や祖父母にも時々プレゼントを渡していると聞く。姉はいつも似合いそうだったから、と言ってプレゼントをくれる。

好みとずれていることも正直あるが、それでもその人のことを真剣に選んで買っているのはよく伝わる。きっと会うときに渡されるプレゼントはなかなか会えない私への、姉なりの愛情表現でもあるのだろう。

しかし、これまでいろんな物を姉からもらった中で、このマフラーは一番私の好みにあったものだった。少しくすんだ大人っぽい水色。長く使っても違和感のないデザインだった。

たまに違うマフラーを買ってみたのだが、結局は愛着のあるそのマフラーを使った。
姉がどこまで想定していたかはわからないが、趣味が合わないと思っていた姉を見直した思い出深い一品だった。

マフラーは毎年活躍して、10年近く使ってボロボロになってしまった。さすがに使うには難しくなったため、泣く泣くさよならしたが、今でも姉の優しさは覚えている。

今でも時々会う姉が幸せそうに笑って話している。その変わらない優しさにほっこりするのだ。

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