ゲームの腕前と引き換えに

私は一時期ドはまりしたゲームがある。それが某アクションシューティングゲームだ。

実はこういったジャンルは操作が難しくて苦手だった。

コントローラーで照準を合わせて相手を狙う。この単純な操作がかなり苦手だった。

どうしても当たらないのだ。

動かない的になら、ようやく当てられるようになった。

よし!と思っていたが、相手は余裕で私を打ち抜いてくる。

コントローラーを放り投げたことは数知れず。何度か故障したのは内緒だ。

そして、長期休みのたびに一日中そのゲームと向き合った。

解説動画を見て、練習。調べて武器を変えて、また練習。ひたすら繰り返す。

そうすると、どうだ。少しだけ当たるようになった。

たまたま当たった一発が、普通に当てられるようになっていく。

その実感がわくたびに楽しくなってしまった。

ただ、上には上がいる。際限なくできてしまうのだ。

私の特性。それは、好きなことに時間を忘れて没頭してしまうこと。

どれだけ画面から距離をとろうが、休みなく長時間ゲームをすればどうなるか……わかるだろう。

おかしい。コンタクトをつけてもぼやける。こんなことはなかった。

この数年安定していた視力。むしろ一時は度数を下げても見えていたのに、視界がぼやけるのだ。

心がサッと冷えた気がした。

視力はまずい。運転ができなくなる。

焦った私は眼科に駆け込み視力検査。

結果、視力は落ちていた。コンタクトの度数も-1.0になった。

まずい。これ以上悪くなったらどうしよう。運転にも影響するんじゃないか。

心当たりしかない。

さすがに休みのたびに引きこもって、ゲームばかりして過ごすのは良くなかった。

そこから、あれだけ本気だった私の熱が急激に落ち着いた。

今思うとあそこまで熱中していたのは久しぶりだったと思う。

ただ、視力との引き換えは代償が大きすぎる。

もう少し、お先が見えてから再チャレンジしてみるか。

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